道路標識等に関する質問コーナー


Q 道路標識はいつころ出来たのですか?
A
 道路標識は、大正11年に内務省令「道路警戒標及ビ道路方向標ニ関スル件」が制定されたことから、全国統一的な形で設置されるようになりました。それ以前は官公署が設ける「制礼」という立札が使われ、様式や意味等もまちまちだったのです。 

  * 図「制礼」

Q 道路標識の種類にはどのようなものがあるのですか?
A
 道路標識の種類などは、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(いわゆる「標識令」)で定められており、案内標識、警戒標識、規制標識及び指示標識の四種類に分類されています。下表の通りです。



Q 道路上のペイント標示は法律で決まっていますのですか?

A 
 
道路標示の種類なども標識令によって決まっています。
 規制標示と指示標示に分類され、規制標示は禁止制限を示すものなので「黄色」を、指示標示は「白色」を用いることになっています。そのほか法定外の標示として最近ではスピード抑止のための減速標示、交差点内における直進と右折との事故防止のための誘導標示、裏通り事故防止のためのクロスマークや路面のカラー標示化、交差道路の注意喚起標示など、交通事故防止のために新しい路面標示も施工されています。

 
             
        転回禁止                 横断歩道、自転車横断帯
  
Q 道路標識や道路標示は誰が設置するのですか?
A
 
主に「案内標識」「警戒標識」は道路管理者(国、県、市町村)が、「規制標識」「指示標識」は都道府県公安委員会が、それぞれ設置し管理することになっています。また、道路標示は主に規制標示は都道府県公安委員会が、指示標示は道路管理者が設置し管理しています。
 都道府県公安委員会の事務は警察に委任されているので、実際は都道府県警察が設置の手続きや標識の点検、管理を行っています


Q 標識が折れ曲がっているとか街路樹等で見えにくいなどの苦情や標識を付けて欲しいなどの要望はどこに言えばよいのですか?

A
 
道路標識、道路標示に関する意見や要望は、これを管理する道路管理者(国土交通省、都道府県、市区町村等)や公安委員会(警察署)に行うと良いでしょう。
 また、警察と道路管理者が共同して道路標識などに対する苦情や要望を受けるため「道路標識意見箱(通称「標識Box」)」というものを警察署や国土交通省国道出張所等に設置したり、警察本部などのホームページに「標識Box」というコーナーを設けているので、これを活用すると良いでしょう。


Q 道路標識等に国際基準のようなものがあるのですか?
A
 1968年に行われた国際連合道路交通会議で「道路標識及び信号に関する条約」が成立しました。これに基づいて「国連標識」といういわば国際基準的な標識があって、主にヨーロッパとアジアの国々で採用されています。
 日本でも徐々に国連標識に準じたものをにしようとしているようです。

Q では、カーブミラーは誰が設置するの?折れ曲がったり、見えにくい場合にはどこに連絡したらいいのですか?
A
 
カーブミラーは、多くは市区町村が設置し、保守・管理しています。カーブミラーに関する相談は、市区町村の交通安全や道路建設を担当する部署にするとよいでしょう。


 
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