座席ベルトとチャイルドシートの関係


◎ 座席ベルトの種類と機能

 車に装備されている座席ベルトは、一般的には以下の3種類に大別され、種類よってその機能が異なっている。
 チャイルドシートを正しくしっかり取り付けるためには、
     
チャイルドシートの種類やその取付け方式と座席ベルトの機能との関係
が極めて重要なポイント。

【ELR付き座席ベルト】
 「緊急ロック装置付き座席ベルト」ともいい、ベルトをゆっくり引き出しているときは自由に伸びて、体を前や横に自由に動かすことができるが、
急ブレーキや衝突等の際にはベルトがロックされ、それ以上伸びなくなり体が固定される機構である。  

【ELR・ALR付き座席ベルト】
 「チャイルドシート固定機能付き座席ベルト」ともいい、通常はELR付き座席ベルトとして機能するが、チャイ固定機能付きマーク ルドシートを
取り付けやすくするためALR機能が付加されている。

 ALR機能とは、
一度座席ベルトを全て引き出した後、巻き戻しの方向にのみ動き、巻き戻しの途中で手を止めた場合にはその位置でロックしそれ以上伸びなくなる

 この2つの機能により、チャイルドシートを容易に確実に固定する(特に3点固定方式のチャイルドシートの場合)ことができる。 

 
なお、最近の車の座席ベルトには、この機能が付加されており、座席ベルトを引き出すと写真のようなマーク(チャイルドシート固定機能付き座席ベルトのマークの一例)が表示されている。                      
 

【2点式マニュアル座席ベルト】
 必要なベルトの長さを手動で引き出して固定する。後部座席の中央部に設けられている2点式座席ベルトが代表的。

座席ベルトの種類 E L R
ALR付ELR
2点式マニュアルベルト
  特  色 クルマの座席ベルトは、急激に引っ張ればカチッとロックされるが、ゆっくり引けば出てくる構造(ELR機能)となっている
通常はELR機能だが、ベルトを全て引き出せばALR機能に切り替わり、巻き込み方向にのみ動くが引き出せなくなる。チャイルドシート固定機能付座席ベルトとも呼ばれ、その表示ラベルがベルトに付いている
ロック機能はなく、タングプレート側で座席ベルトの長さを乗員自身が調整するタイプ
チャイルドシートを固定する時の使用方法    座席ベルトを引き出してチャイルドシートを固定し、固定金具を使用して座席ベルトを力強く締め付け固定する
チャイルドシートを取付けた後、座席ベルトを全て引き出しALR機能に切り替え、肩ベルトを引き上げてしっかり固定する なお、ロックを解除するときはバックルのボタンを押す
タングプレート側のベルト調整機能でベルトを適度な長さにしてチャイルドシートを固定する
固定金具の要・不要 必ず必要  不必要なものもある 不要
最近のクルマの傾向 運転席・助手席に多い セダンタイプの左・右後部座席に多い セダン後部中央席に多い

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