あなたはご存知ですか? 「睡眠時無呼吸症候群」 |
〜 あなたの家族にもいませんか? 「睡眠時無呼吸症候群」患者・・・
○ 「睡眠時無呼吸症候群」ってなあ〜に
最近テレビや雑誌で取り上げられているが、「睡眠時無呼吸症候群」とはSAS(sleep apnea syndrome)とも呼ばれるもので、睡眠中に繰り返し起こる無呼吸(上気道閉塞によって起こる)により、睡眠が浅く、その結果日中に眠気をもたらし、一時的に傾眠状態(ひどい時には急に強度の眠気に襲われ意識を失うことがある。)に陥ることがあります。そのため日常生活、社会生活に支障を来たすこともあります
○ 「睡眠時無呼吸症候群」はなぜ恐いか。
「睡眠時無呼吸症候群」には、無呼吸時の呼吸パターンにより、中枢型、閉塞型、混合型に分類されるが、特にOSASと呼ばれる閉塞型の場合、自動車の運転や重機作業などに従事している人が傾眠状態に陥ると、重大な交通事故や作業事故になるおそれがあります。また、社会生活の適応性の欠落や精神神経系の障害が発生する場合もあるようです。
欧米ではSAS患者と交通事故との関連性を示す報告がいくつかなされています。
1987年、カナダにおいて:OSAS患者が引き起こす交通事故は,健常人の約2倍以上であり、未治療患者は運転すべきではないと警告している。
1988年、米国において:OSAS患者は、一般ドライバーの約2・7倍、無呼吸のない健常コントロールの約7倍も交通事故の頻度が高い
「睡眠時無呼吸症候群」には、無呼吸時の呼吸パターンにより、中枢型、閉塞型、混合型に分類されるが、特にOSASと呼ばれる閉塞型の場合、自動車の運転や重機作業などに従事している人が傾眠状態に陥ると、重大な交通事故や作業事故になるおそれがあります。また、社会生活の適応性の欠落や精神神経系の障害が発生する場合もあるようです。
欧米ではSAS患者と交通事故との関連性を示す報告がいくつかなされています。
1987年、カナダにおいて:OSAS患者が引き起こす交通事故は,健常人の約2倍以上であり、未治療患者は運転すべきではないと警告している。
1988年、米国において:OSAS患者は、一般ドライバーの約2・7倍、無呼吸のない健常コントロールの約7倍も交通事故の頻度が高い
○ 「睡眠時無呼吸症候群」はどのような人がなりやすいか。
一般には、「いびきのひどい人」がなりやすいようです。睡眠中にいびきをかくことなどにより、上気道閉塞が起こり、睡眠中に頻回に無呼吸(10秒以上息が止まること)が生じるようです。
一般的には1晩に30回以上、または1時間当り5回以上無呼吸が出現するような場合をいうようです。
いびきをかいて寝ている人の「呼吸が急に止まるとか、突然息がつまったようにいびきが途切れる」というような状態を見たことがあると思いますが、このような状態が「睡眠時無呼吸症候群」に関する自覚症状と言えます。
一般には、「いびきのひどい人」がなりやすいようです。睡眠中にいびきをかくことなどにより、上気道閉塞が起こり、睡眠中に頻回に無呼吸(10秒以上息が止まること)が生じるようです。
一般的には1晩に30回以上、または1時間当り5回以上無呼吸が出現するような場合をいうようです。
いびきをかいて寝ている人の「呼吸が急に止まるとか、突然息がつまったようにいびきが途切れる」というような状態を見たことがあると思いますが、このような状態が「睡眠時無呼吸症候群」に関する自覚症状と言えます。
・いびきをかく。 ・家族から寝ている時に息が止まっていると言われた。 ・睡眠は十分に取ったはずなのに、昼間に眠気がある。 ・朝起きた時に頭がすっきりしない。 ・朝起きた時にのどが渇く。 ・体がだるい。 ・以前に比べ集中力が続かなかったり、考えがなかなかまとまらない。 ・息苦しさで目がさめる。 ・足などにむくみがある。 ・夜中何回もトイレに行く。 ・バスや電車に乗って眠り込んでしまいよく乗り過ごす。 ・何回も居眠り運転をして事故を起こしそうになる。 |
○ 「睡眠時無呼吸症候群」患者はどうすればいいですか。
耳鼻咽喉科や呼吸器系の医師の診断を受けて下さい。最近では、夜寝る時にnasal CPAPという治療方法があり、夜寝る時に鼻に専用のマスクをし、陽圧をかけることで上気道の閉塞を防ぎ、睡眠障害を除去します。この方法で十分な睡眠がとれ、安全で有効性があると言われています。1998年には、このnasal CPAP治療にも保険適応が認められました。
耳鼻咽喉科や呼吸器系の医師の診断を受けて下さい。最近では、夜寝る時にnasal CPAPという治療方法があり、夜寝る時に鼻に専用のマスクをし、陽圧をかけることで上気道の閉塞を防ぎ、睡眠障害を除去します。この方法で十分な睡眠がとれ、安全で有効性があると言われています。1998年には、このnasal CPAP治療にも保険適応が認められました。
○ 大切なことは
他人事のように思っている方が多いかと思いますが、「睡眠時無呼吸症候群」の潜在患者は、米国では1200万人(人口の5%)、日本では約120万人(人口の1%)もいるといわれています。しかし、日本の場合に実際に治療を受けている患者は1万人程度いわれています。
自分の症状や家族の症状が「睡眠時無呼吸症候群」であると認識し、早期に治療を受けることが大切です。
他人事のように思っている方が多いかと思いますが、「睡眠時無呼吸症候群」の潜在患者は、米国では1200万人(人口の5%)、日本では約120万人(人口の1%)もいるといわれています。しかし、日本の場合に実際に治療を受けている患者は1万人程度いわれています。
自分の症状や家族の症状が「睡眠時無呼吸症候群」であると認識し、早期に治療を受けることが大切です。
OSAS専門の医師がまだまだ少ないようですが、ぜひ専門医の診断を受けて下さい。
○ 関連サイト
〜 もっと専門的なことを知りたい方はこちらのサイトをどうぞ。〜http://www.gem.hi-ho.ne.jp/ibiki/mukokyuu.htm |
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/ibiki/index.htm |
http://www.h2.dion.ne.jp/~suetsugu/ |
http://www1.odn.ne.jp/csrd/ |
<参考文献>
睡眠時無呼吸症候群における交通事故 山本仁ほか 「 THE LUNG perspectives Vol8、No.2」
睡眠時無呼吸症候群における交通事故 山本仁ほか 「 THE LUNG perspectives Vol8、No.2」
睡眠時無呼吸症候群と交通事故 赤柴恒人 「呼と循 46巻1号 1998年1月」
長距離トラック運転手の睡眠覚醒に関する自覚症状調査 井上眞人ほか 「日本災害医学機関誌Vol、46.、No11」
居眠り運転と睡眠時無呼吸症候群 井上雄一ほか 「臨床精神医学27、(2):137-147,1998」