交通信号機に関する質問コーナー


Q 信号機はいつ頃導入されたのですか?
A  
 灯火方式の信号機は、1868年ロンドン市内に設置されたのが世界最初だといわれています。
 当時は光源にガスを使って、緑色と赤色を表示していたようです。
 現在のような電気式の信号機は、1918年にニューヨーク市五番街に初めて設置(三色の信号機)され、日本で初めて設置されたのは、1930年5月東京市(当時)の日比谷交差点です。この時の信号機は米国製の縦型でしたが、その年の12月には国産の信号機(横型)が設置されました。

Q 信号機は誰が設置するのですか?

信号機は、都道府県の公安委員会が設置し管理することになっています。実際には公安委員会から委任されて警察がその事務を行っています。

Q 信号機の値段はいくらですか?
A  
 信号機の形状、性能などにもよるけど、押しボタン式のもので200万円前後。単独で動く十字路交差点用(4つの信号機)のもので400万円から700万円位するようです。
 そのほかに、隣接するいくつかの信号機を結んで、各信号機の連携をとり、順次青信号に変えてスムーズな流れをつくる「系統制御式」というシステムや、一定のエリアの信号機を交通管制センターにつないでエリア全体の交通の流れをコントロールするようなシステムにする場合には、単独で運用するのと異なって更に改良等の費用が必要になるようです。

Q  信号は、どこで、操作しているのですか?
A  
 一般的な信号機には「制御器」という箱がついていて、その中に入っているコンピューターで信号機をコントロールしています。また、警察の交通管制センターにつないである信号機は、交通管制センターの大型コンピューターでコントロールできるようになっているようです。

Q 信号の灯火の色(赤、青、黄)はどうやって決めたのですか?
A 
 信号機の灯火は、鉄道の信号の方が先に決まっていたようです。赤は霧の中でも遠くから見えるということで選ばれたそうです。
 道路でも、赤は波長が長く遠くへ伝わる性質があることから使うようになったとも言われています。
 色の性質としては、赤と黄は目立つ色で、青や緑は落ち着く色ですし、人が感じるイメージでは、赤は血の色で危険を感じる色、緑系は落ち着く色、黄は赤と緑系の中間の色だと言われています。
 色の性質と人のイメージから、一番強いイメージの赤が「止まれ」、落ち着く緑が「進め」、中間の黄が「注意」となったと言われています。

Q 信号の「青」は本当は「緑」だと聞きましたが本当ですか?

 日本に初めて信号機がついたときには、法令上は「緑色」でした。その後新聞紙上や人々の間で「青色信号」というように呼ばれ次第に定着してきたことから、昭和22年には法令でも「青色信号」と呼ぶようになったのです。
 色の三原色と同じく「赤・青・黄」が誰にでも理解されやすいので、信号の色をこの三色に対比させたとも言われています。
 また、日本語で「青」というと、青の表す範囲は大変に広く、例えば、青葉、青物など緑のものを青と呼ぶ場合が多いように、緑色の信号も青信号と呼ばれたのではないでしょうか。

Q 信号機の「青」色の表示時間はどうやって決めるの?

 信号機が青・黄・赤と一巡する時間を「サイクル」または「周期」といいます。一巡する時間(秒数)は、交差点の大きさ、車や歩行者の数、昼間や夜間などにより決めています。そしてその中で交通量などを見ながら主道路と従道路の青の表示する時間を決めます。
 最近では、車の量などに応じて自動的に最も適したものに変更することができるファジーな信号機もあります。

Q 信号機の灯器に縦型と横型があるようですが?

 縦型は外国に多いようです。
 日本では横型が主流ですが、雪国では信号灯器の上に積雪するのを防ぐため縦型にしたり、見通しの悪いカーブなどで灯器を見やすくするなどのために縦型にする場合があります。

Q 信号機の灯火の並び方は決まっているのですか?
A 
 信号の三色の中で最も重要なのは、止まれを意味する「赤信号」ですね。
 日本など左側通行の国では赤を目立つようにするため、左から「青,黄、赤」の順で配列されています。でも韓国・台湾など右側通行の国では逆に右から青・黄・赤の順に配列され道路中央側が赤になっています。
 縦型の場合には日本を含め上から赤、黄、青になっています。
 信号灯火の並びかたは、道路交通法等に規定されています。

Q 高速道路にも信号機がありますか?
韓国の信号機(右側走行ですから表示も日本と逆です) 
 高速道路でも立地条件などにより立体交差ができないジャンクションやインターチェンジ、長大トンネルの出入口などには、危険防止のため信号機が設置されているところもあります。例えば、東北自動車道路の美女木ジャンクションや、関越自動車道の関越トンネル手前、首都高速道路の箱崎ジャンクションなどに設置されています。


 信号機を付けて欲しいときや、信号機に対する苦情はどこに言えば良いですか?
A 
 地元の警察署や各都道府県警察本部交通管制(交通規制)課などに要望しましょう。最近では警察のホームページなどでも要望や意見を受け付けているようです。
 信号機が故障しているような場合には110番でもいいようです。


 点滅信号の意味を教えてください?
A 
 点滅信号の意味は、道路交通法施行令という法律で定まっています。
 
○ 赤色の点滅信号  

 ・ 歩行者は、他の交通に注意して進行することができること
 ・ 車両等は、停止位置において一時停止しなければならないこと

○ 黄色の点滅信号  


 ・ 歩行者及び車両等は、他の交通に注意して進行することができること

赤色の点滅信号 = 停止位置で必ず一時停止
黄色の点滅信号 = 一時停止の義務はないが、徐行などをして他の交通に注意して通過しなければならない。


 なぜ「点滅信号」にするのですか?
A 
 通常は「青・黄・赤」の3灯信号機が設置されていても、夜間などに交通量が少なくなると、交差道路の通行車両がないにもかかわらず赤で停止させておくのは運転者がいらついたり、信号無視を行う危険性が高くなるので、点滅運用することで、安全を確保しようというものです。


 「点滅信号」は三灯式以外にもあるのですか?
A 
 あります。三灯式の他に、一灯式(赤点滅だけ、黄色点滅だけ)の点滅信号もあります。これは三灯式の取付けられないような狭い交差点などに用いられています。

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